経理の転職-求められる実務経験(イーキャリアより)
イーキャリアより、経理の転職について会社側の観点でまとめられています。
実務経験が重要なファクターであり、難関資格等を持っていても決め手にはならないとの記事。
(記事より引用)
「キャリアチェンジを狙う人には、簿記や税理士など経理系の資格が“パスポート”になると思っている人がいます。面接でも、そのことをすごくアピールしてくるのですが、経理で一番重要なのはやはり実務経験だと思います。例えば20代で税理士の資格を取得したというのであれば、ポテンシャル採用の可能性はありますが、経理経験のない35歳の人が税理士の資格を取ったからといって即採用に至ることはないでしょうね。」
(記事より引用終わり)
雇主側からすれば、間違いのない意見だと思います。
資格を保有していても、現実の会社で経理実務がどのように回っているか知らず、また実際にこなしたことがなければお話にならないでしょう。
そうした意味で、実務経験は経理において必須となります。
しかし、もう少し観点を広げ、キャリアアップを含む転職という観点では異なる定義が必要と思います。
経理の転職では、実務経験(と付随する知識)に加え、資格取得に伴う確かな知識も重要性は等しいです。
記事にもある通り、経理は汎用性が高い職種であるが故に、実務上判断に迷ったときまず知識に頼らざるをえません。
それは作業をいくらこなしても身につくものではないでしょうし、勤めていれば誰かが親身に教えてくれるものでもないでしょう。
これから経理のキャリアを積んでいく人間にとって、経験値だけではカバーできないことが余りにも多いのが経理業務です。
税理士、公認会計士といった資格取得と実務経験は、経理としてのキャリアを育む上で同じレベルで取り扱うべき項目ではないでしょうか。