経理機能のパッケージ化が必要なわけ(不正事例から 朝日より)

毎日のように不正経理の記事を目にします。

会社規模を問わず、経理業務を人につけるのでなく、人に経理業務をつけられるよう機能パッケージングが必要だと思います。

多くの事例で共通することは、少数ないし一人の経理担当が業務を長年受け持っており、担当以外には経理の実態が不可視となっていることです。

少なくとも会計記帳、債権(計上・回収)、債務(計上・支払)の3パッケージが必要ではないでしょうか。

経理機能をパッケージ化することで、チェック、引継、配置転換が円滑に実施可能です。

長野の青果卸会社、1億2千万円使途不明 不正経理か (朝日)

「青果卸の「長印」(長野市)は12日、松本支社(長野県松本市)の経理担当の元社員が2009年から約7年間、不正経理を繰り返し、少なくとも約1億2千万円の使途が不明になっていると発表した。この不祥事の責任をとり、3月、会長が辞任した。同社は長野県警に相談している。

 同社によると不正は昨年5月、内部監査で発覚。帳簿上と実際の預金残高が一致しておらず、元社員はそれが発覚しないように子会社や取引先から簿外で借り入れたり、小切手を振り出したりしていた。不正を認めているという。

 辞任した前会長は、不正発覚当時の社長で、内部調査に対して「不明金の存在を知っていた」と話したという。同社は不正の関係者への損害賠償請求を検討している。」

複数犯を匂わせる記事の書かれ方で、また隠蔽工作もあり、かなり悪質だと思います。

ばれないと思ったのでしょうか。